2016年10月8日土曜日

「悪霊」 ドストエフスキー・作



言い訳ではないが、この「読書の書」ブログは完全に個人用のブログにする予定だった。

密かに自分の読んだ本をカウントしていこうと思っていたのだが、ある日突然友人からブログを開設していた秘密を知られていることが発覚した。

・・・どうやら、「ユーザーのみ」にしようと思っていた設定を間違えて「一般公開」のままにしていたらしい。

そんなわけで居直り、今度からは公開ブログとしての意気込みで書き連ねていく所存だ。

で、新しく読んだ本はないので、再読した本について書くことにした。

タイトルでも書いてあるが、ドストエフスキーの「悪霊」が今回のお題だ。

「悪霊」は、実はマウスキーが一番ドストエフスキーの中で好きな話だ。
実のところ、三回ぐらい再読した。
そのぐらい大好きなのだ。

ちなみに、物語の序盤の方は、はっきり言って眠気との戦いだった。

最初、ステパン・ヴェルホーヴェンスキー氏という人物について語っているのだが、彼はフランス語を交えながらロシア語で喋るらしく・・・その違いを表現するために、フランス語の部分をカタカナ表記してあるのである。

「つまり、ボクハ・イッカイノ居候でしかない」(抜粋)

とかいう感じで喋ってくれるので、読み辛いったらない。
だから、きっとそのせいで疲れるのだ。

あらすじは、無神論についての思想を持った若者たちが、革命を起こそうとして、最後は次々に破滅していくという、実際にあったネチャーエフ事件を元に書いてある小説。

あらすじだけ見たら、正直面白くない。

ドストエフスキーは何と言ってもキャラクターが面白い。

フランス語を交えて喋るステパン氏の息子ピョートルがマウスキーの一番お気に入りだ。
彼なりの奮闘が見ていて痛快なのである。

仲間を殺して死体遺棄をするシーンも、グロテスクなほど滑稽で笑ったらいけないんだろうけど、笑えるシーンになっているのだ。

ちなみに、主人公はニコライ・スタヴローギンというイケメンである。でも、結構変態なのでドン引くこと間違いなし。

最後に、マウスキー的な「悪霊」のイメージ。

ダーク・ソウル3
こんな雰囲気。


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