あまりにも有名な小説ですが、ざっくりとストーリーを紹介。
内容は、恋愛がこじれに、こじれた愛憎による復讐物語だ。
金はあるが、好きな女は手に入らず、へなちょこの優男に取られてしまったヒースクリフという男がトラブルを起こしていくのだが、肝心要の好きな女が「嘘だろ」と、いうタイミングで途中で死んでしまう。
そのせいで、今度の復讐のターゲットは子供たちになっていくのだが、ヒースクリフも人の子。
悪党結構とは言えど、歳を取っていくにつれ、燃え尽き現象に陥ってしまうのだ・・・。
ざっくり、そんな感じだ。
内容は女中が一人称で殆ど語っているのだが、語り口がとても面白いので、ついつい読んでしまい、長編である事も忘れるほど読みやすかった。
これが、またよく映像化とかいって映画になっているもので、その都度マウスキーは観ていたのだが・・・この「嵐が丘」をきっかけに、小説の映像化に懐疑的になってしまった。
何故かと言うと、それはヒースクリフの役柄だ。
本編には、髭で顔が覆われている熊男みたいに書かれているのに、驚き吃驚だが、映画で髭がそんなに生えているのは見た事がない。
ローレンス・オリヴィエの「嵐が丘」は、髭などいっさいなく、むしろ爽やか青年という感じだったし、他のを観た時も、申し訳なさ程度に口にチョビ髭があったかなという感じだった。
何で、大胆不敵に髭をもっと生やせなかったかな・・・と、いつも残念になるのだ。
ヒースクリフとキャサリン(ヒースクリフの意中の女)のロマンスとか、そんなの別に観たいわけじゃなくて、ヒースクリフのえげつない復讐の手段を観たいのであって、爽やかな姿なんか観たくないのだ。
と、いう事は・・つまり、原作を読んで満足すればいいじゃないか、という事になる。
映画は、「原作のエッセンスを感じられればいい。byピーター・ジャクソン」という事で納得しよう。
ちなみに、語り手の女中も、太っているらしいのだが、がりがりの骨ごんぼの女性が演じてるのしか観た事がない。
だから、映画より、原作を読むべきだ──。
「嵐が丘」に関しては、マウスキーはそう思うのである。
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