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2017年3月25日土曜日

「きらきらひかる」 江國 香織・作



はい、また出ました。

同性愛ネタ。

ストーリーは、アル中の奥さんと、同性愛者の亭主の物語である。

お互いが相手の事を言える立場でないので、割と妥協して仲良くやっていたと思う。

途中で、同性愛者の亭主の恋人だか愛人が登場したりもしたが、特に問題は起こらなかった。

そういえば、主人公の亭主と、その愛人と、他にも同性愛の登場人物がいたかもしれない・・・ゲイ率高くないか?・・・と、少し統計学的に心配になる割合だった。

ちなみに、この小説で面白いと感じたのは、ストーリーではなく、アル中の奥さんと、同性愛者の亭主が、一章ごとに交互に一人称で語るというのが面白かった。

それでいて、お互いがお互いの事をケチつけたり、愚痴ったりしている一人称というわけでもなく、ちゃんと愛情もあるようだし、特に問題ないんじゃないだろうかと思った。

あと、小説の中で印象に残った事といえば・・・アル中の奥さんが、シーツにアイロンをかけるというシーンがあった事だ。

シーツにアイロンをかけたりする方法がこの世に存在する事を、マウスキーは知らなかった。

こんな衝撃は、かなり序盤の方に書かれていたと思う。

感動するとかいう話じゃなかったけれど、小説ならではの味わいを感じた本だった。

2017年3月17日金曜日

「吾輩は猫である」 夏目 漱石・作



これも、例の「本を買ってあげるよ」と言い、本を買ってくれた従兄が選んだ一冊である。

そして、やはり買ってもらったのは姉マウスキーである。

坊ちゃんを読破し、調子に乗ったマウスキーが、「夏目漱石なら読めるのではないか。猫が出てくるし」という理由で読み始めた本だ。

まぁ、猫が出てくるというどころか、猫が語っているのがこの本である。

やはり、「坊ちゃん」と変わらず、とても読みやすかった。

それなりの分厚さはあったが、猫の語り口が面白いし、小学生のマウスキーでもサクサクと読む事が出来た。

ストーリーというストーリーはなかったと思う、確か。

猫の飼い主のおじさんが、奥さんがハゲているのを、しつこい程に気にしているシーンとかは、特に大好きだった。
多分、子供だったから、基本的に「ハゲ」という言葉に反応して大喜びで読んだのだろう。

それにしても、99%読破した時、マウスキーは「吾輩は猫である」は面白いし、好きな本の一冊だ、と思っていた。

そう、最後に1%を読み終えた時、この感想は180度変わった。

今も再読はしていない。

擬人化した動物と言えど、「吾輩」の最期があまりにも衝撃的だったため、好きな本とは言えなくなってしまった。

それまで、楽しくやってきたじゃないか・・・わざわざ吾輩がそんな目に遭わなくてもいいのに・・・

そんなわけで、小学生のマウスキーには、ちょっとスパイスが効きすぎた小説だった。

動物が死んでも、メンタルが傷つかなければ、子供でも楽しく読めるし、とてもおすすめの一冊だとは思う。

でも、やっぱり擬人化していても動物は動物、再読も最後が分かっているから絶対に無理である。

そんな拒否反応が未だに起こる小説が、「吾輩は猫である」である。

2017年3月11日土曜日

「燃えよ剣」 司馬 遼太郎・作



この本は、本当に面白かった。

本を読むペースがカクダンに遅いマウスキーですら、あまりの面白さに一気読みしてしまったほどだ。

もちろん、全てを読み終わった時に、なんて事をしてしまったんだ・・・と、自分のしでかした事に気が付いた。

本は一気に読むより、ぼちぼち読んで楽しみを長引かせる方がいい。

挙げ句の果てに、新選組のなれの果ては、よくよくご存じだというのに、何を急いで読んでしまったのだろう・・・。

そのぐらい、我を失い、没頭して読んでしまう面白さであったという事だ。

司馬遼太郎の物語力、これは最強だ。

創作の物語ではなく、誰もが知っている歴史的な話を、どうしてこんなに面白く小説にする事が出来るんだろう・・・

遅くなったが、ストーリーのざっくり説明をしておこう。

これは、武士道を重んじる、最強を誇る剣士が、大儀のために出世街道を駆け抜け、新選組という幕府を守る団体を組織して、幕府の平和と安全を守るために日夜頑張っていく漢たちの話である。

そんな組織の中で、ロマンスあり、アクションあり、裏切りあり、様々なドラマ模様が繰り広げられる。

そして、最後は歴史の通り、幕府は破れ、新選組もなくなってしまう。

それにしても、お約束の「池田屋事件」のシーンを、まさか、あれほど「待ってました!」「ついにか、やった!」と、大喜びしながら読む事になるとは思わなかった。

もう、司馬遼太郎の筆にかかったら、お馴染みすぎて退屈しそうな出来事ですら、まるで知らなかった新しい情報のように読む事が出来る。

しかも、文章や描写がメチャクチャかっこいいのだ。

多分、司馬遼太郎の小説は、これからも「読んだ」と、カウントしていく冊数が増えていくと予感する。

それほどまでに、惚れた一冊である。

2017年3月8日水曜日

「禁色」 三島 由紀夫・作




三島由紀夫を読もうと思った時、それほど長くなくて、有名作であるという理由から、こちらを読む事にした。

途中で色々と混乱するかもしれない挙げ句に、結局のところ「よく分からんかった・・」という感想を持つのではないか、と思ったのだが、どうしても三島由紀夫の文章を読みたいという思いで、頑張って読む事にしたのだ。

読み始めてみると、特にそんなに難しい事はなかった。

ちなみに、難しいのは文章ではない。

知っている人は知っているかもしれないが、禁色には多数の男の同性愛者が登場してくるのである。

同性愛の道理がよく分からずに、同性愛者が出てくる映画なんかでは混乱していたりしていたので、本を読むにあたり、その事が心配だったのだ。

ところが、さすがは三島由紀夫。

ストーリーは、物凄くブサイクな男が、同性愛者の物凄い美青年を利用して、自分を振った女どもに復讐をしていくという話だ。

確かに、これほど酷い、当たり所のない復讐はないとは思うのだが、結局のところ、この振られ男は、顔がブサイクだからと振られたわけではなく、最早性格からしてブサイクだから振られたんだろうな、思った。

まぁ、世の中そうに違いない。顔がブサイクだから振るなんて、物凄く顔のパーツを重視していて、一般的バランスの数値がちょっとズレている人が無理だと言っているようなものだ。

そのぐらい、この美青年を利用して復讐をしているブサイク男は性根が腐っているのである。

いや、読んでいる時は、その性格、根性の悪さが寧ろ痛快に思えて読み進める事が出来るのだ。

他に読んでいて印象に残ったのは・・・それなりに、美青年も同性愛者だし、男の恋のトライアングル的なものもあったと思う。

それも、実はそんなに気にならなかった。

名前は男の名前だけれど、台詞とか行動がそんなに女と変わるわけではなかったので、本当に気にならなかった。

そう、要は男も女も関係ないのか。

人に真摯であるか、否か。そうに違いない。

ちなみに、あまりよく覚えてはいないのだが、最終的に、復讐の手先になっていた美青年は、そういう事はやっぱり身も持たないし、やめます、みたいにやめたと思う。

復讐の一環で美青年は女の人と結婚していたのだが、家庭を顧みずに復讐のためだと言いながら他の女を誘惑するわ、同性愛バンザイと密かに満喫して浮気はするわ、本当に酷い新婚生活ぶりだった。

そんな奴は当然、いくら顔のパーツが素晴らしい比率で整っていたとしても、性根が最低だと振られます。

そんな、世知辛い話だった。

ついていけないんじゃないかという不安もなく、サクサクッと面白く読めた本で、ちょっと理解不能なところは、その箇所は再読したかもしれない。

やはり、さすが三島由紀夫だった。その一言である。

2017年3月3日金曜日

「雪国」 川端 康成・作




「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」

全てを読み終わった時、覚えていたのは、この一文である。

確か、主人公が宿に行き、綺麗な女の人と惚れたはれたと、耽美な世界があった気がするのだが、とんと思い出せないのだ。

本の説明文を読んでも、「そうだったかな?」と、思うほど、読んだわりには思い出せない。

多分、ぼーっと読んで、その雰囲気を体感する事が出来る系だったのかもしれない。

それでも思い出せない。

だが、何といってもこの小説は最初の一文である、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」──この一文こそが全てを物語っていると思う。

誰もが知っている一文を作れ、と、言われて、人は作る事が出来るだろうか?

色々と考えてみても、そんな一文に出会う事はない。

そういうわけで、内容を思い出すために再読する事はないであろうと思う。

2017年2月24日金曜日

「坊ちゃん」 夏目 漱石・作




「河童が覗いたニッポン」と、同時期に買ってもらった本である。マウスキーではない、姉が買ってもらった本だ。

マウスキーが読んだのは、小学6年生の頃である。

そんな年の頃だったが、問題ない。

十分に面白かった。

ストーリーは、主人公の坊ちゃんが、田舎の教師で赴任するのだが、竹を割ったような性格の主人公は、ねちねちしたり、ひそひそしたり、暗黙の了解ルールとか、とにかく田舎のルールには従わない。

で、教師で赤いシャツを着た赤シャツという教師と敵対して、ぶつかったりなどもある。

ただ、じめじめ、うじうじ、ねちねち、ぐちぐちといったところが一切ない坊ちゃんの語りはスカッとするし、基本的にあだ名で人を書いているところなども子供が読んでも面白いのではないだろうか?

ちなみに、マウスキーがいまだに印象に残っているシーンは、坊ちゃんが赤シャツに金を借り「お前なんかに借りたくない。返す」とか言ってお金を返すシーンだ。

先方が「返す必要がない」と、言ってお金を返してきたため、「はい、そうですか」と、お金をポケットにしまう事が出来なくなってしまい、日本男児のプライドにかけて、小銭を絶対に相手が受け取るまで、放置しておくとするシーンだ。

特に名シーンだったんじゃないか、と感じてしまい、他のシーンがうろ覚えというぐらいである。

ちなみに、二宮和也の演じている坊ちゃんが映像化していたのを、これを書きながら知った。

小説の映像化に関しては、あまり期待しないが、この小銭のやり取りのシーンが完成度が高いのであれば、是非観てみたいと思う。

もちろん、機会があれば。

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