その名の通り、暗号の歴史と暗号の仕組みを解説した本である。
こちらは、またまたサイモン・シンの大ファンである姉マウスキーの一押しで読んだ一冊だ。
この本を読んだ直後の姉マウスキーは、「何か暗号文でメモを残しみろ」とか言い出してきたものである。
マウスキーが頑張って暗号メモを残したところ、「簡単すぎる」とケチをつけるほどであった。
ところが、読んでみて納得。
これは、暗号を自分でも作りたくなる!
しかも、モーラス信号の解説まであるのだから、モーラス信号を覚えて、モーラス信号で連絡をしてみたいという欲求すら沸き上がってしまうほどであった。
それ以外も、もちろん暗号の歴史という興味深い話だった。
ナチスのエニグマを解読した天才数学者のチューリング博士の話が上巻で締めくくられていたのだが・・・これは何ともズーンと気分が重くなる終わりであった。
カンバーバッチ主演の映画「イミテーション・ゲーム」を観たいという気持ちと、こういうものは映画よりドキュメンタリーの方がいいだろうな、という気持ちにもなって、まだ観ていない。
あと、エドガー・アラン・ポーの「黄金虫」をまだ読んでいないのだが、読んでみたいという気持ちにもなった。
なんでも、ポーの暗号力がハンパではなかったという事実も始めて知ったからだ。
そして、この「黄金虫」という小説には、ポーの暗号力がありったけ注ぎ込まれているというのだ。
それなら、読んでみなければ・・・と、ぼんやり思っているところである。
サイモン・シンの本は、本当に面白い。
何であんなに難しい事を、こんなにサクサクと理解出来て読みやすく、面白い文章で書けるのだろうと、すっかり不思議に思ってしまうほどだ。
もちろん、感動した本の一冊である。
きっと、読んだ直後に暗号が作りたくてたまらなくなることだろう。
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