ディズニーの「美女と野獣」が実写化するので、本を読んだ事を思い出して書く事にした。
色んな版があるらしいのだが、多分、マウスキーが読んだのはボーモン夫人版だと思われる。
話の内容は、父親が娘に薔薇を摘んでお土産にしようとしたところ、運悪く野獣に姿を変えられた男の薔薇だった事が発覚。
その代償として、父親はとびきり美人の娘のベルを野獣の元へ送らなければならなくなる。
そこで、ベルと野獣は段々といい感じになり、恋心も芽生えていくのだが、父親が死にかかっているという事で、ベルは一時帰郷。
で、今度は野獣を死にかかっていたりして、再び城に戻ったりと、行ったり来たり大変な目に遭ったりもする。
でも、最終的には野獣も元の人間の姿に戻って、ハッピーエンド。
短い本だし、ぼーっと読んで、ぼーっと読み終わるかなと思っていたマウスキーは、衝撃の結末に思わず固唾を呑んだ。
父親が死にかかった戻ったという下りまでは、まぁ、普通に読める。
ところが、野獣も死にかかっているとベルの第六感が知らせ、城に戻った後が思わず何度見もしてしまったほど衝撃的だった。
なんと、野獣はキャベツの山に押しつぶされて死にかけていたのである。
いや、ちょっと待て。
死にかけるほど大量のキャベツが、なんでそこにあるんだろう。
野獣が食糧庫を確認に行った際に、キャベツだけが無限にある貯蔵庫のドアを運悪く開けてしまったとか、そういう状況なんだろうか?
もしかすると、キャベツが何かの象徴なのかもしれない。
でも、キャベツだろ?!
まぁ、まぁ、確かに、考えてみれば大量のキャベツが降ってきて、キャベツの山に生き埋めにされたら、普通の人間なら三途の川をいつ渡ってもおかしくない状況だ。
でも、なんでキャベツでなければならないんだ?
お陰で、読み終わったのだが、どうしてもキャベツで死にかけた野獣のシチュエーションが謎でたまらず、腑に落ちないまま現在に至る。
コクトーの映画の「美女と野獣」も観たんだが、これにはキャベツのエピソードはなかった。
分からない事だらけのこの感覚・・・まるで、ヴィスコンティ映画の「ヴェニスに死す」を観た時のような感覚だ。
参照↓“「ヴェニスに死す」トーマス・マン著”↓
マウスキーの感想としては、ディズニーの「美女と野獣」でいい・・・と思ってしまう不思議な物語であった。
ところで、実写映画は観に行く予定はない。
もし、周囲の人の反応がよければ、もしかすると行くかもしれない。
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