2017年2月25日土曜日

「ハムレット」 ウィリアム・シェイクスピア・作




シェイクスピアが大好きです、と言っても、大抵の人は驚かないだろう。

読書のきほんのき、それがシェイクスピアだと言っても過言ではない。

初めてハムレットを呼んだのは、中学2年の時だった。

学校を休んで、親戚の忍者で有名な県にレッツゴーとワクワク気分の時に、電車の中で読んだのを覚えている。

ストーリーは、知っている人も多いだろうが、ざっくりと紹介しておく。

主人公のハムレットは、デンマークの王子で、父親が死んだ事でがっくりきている。

そして、父親の死後間もなく、母親が叔父(ハムレットの父親の弟)と再婚する。

これだけでダブルショックで、どんな健全な若者でも鬱になるに違いない。

そんなハムレットの元に、父親の亡霊が現れて、「実は自分は弟に殺されて、王座と妻を奪われた。息子としては、復讐する義務があるんじゃないか」と、言い出したのである。

もはや、トリプルショックなハムレットは、父親の幽霊の言った通り、復讐の鬼と化する。

オフィーリアという大臣の娘と交際中だったが、もう惚れたはれたと言っている場合ではない。

叔父の殺人を暴くためなら、何でもかんでも利用するえげつないハムレット。

正気を失ったフリをして、本音を暴きだそう作戦をするのである。

そして、とうとう迫真の演技に叔父はボロを出してしまい、当事者も巻き添えの人も、あっちもこっちもバタバタっと死んでいく、そんなシェイクスピアの四大悲劇の中の一つだ。

「するべきか、しないべきか、それが問題だ」

もはや、名言中の名言が書かれているのも、この戯曲だ。

ほんと、シェイクスピアは大天才です。

「ハムレット」にはまったマウスキーは、ハムレットの映画も色々と見比べてみたりなんかもした。
手始めに、ローレンス・オリヴィエのハムレットと、ケネス・ブラナーのハムレット。

まぁ、そんな事をしていた時に、恐ろしい事件があったのだが。

参照↓「マウスキーの日記」より、「思い出の『ハムレット』鑑賞会↓
http://mouskydiary.blogspot.jp/2013/07/blog-post_2.html


ちなみに、今まで見た中でもお気に入りになったのが、こちら。

ハムレット役が物凄くピッタリだった。
ゲイリー・オールドマンが好きだからでも、ある。
 
ひたすら、ショスタコーヴィチの音楽が最高です。

ちなみに、トマ作曲のオペラ「ハムレット」は、何かの間違いなんじゃないだろうか、と耳と目を疑うものだと思う。
なんていうか、物凄く斬新な演出だなぁと感じた。脚本が、それ自体。

フランスオペラの、敵同士がみんな仲良し設定が気持ち悪いだけではなく、なんと、衝撃的なラストがお楽しみで残っていたのだ。

それというのも、最後の最後のシーンで、ハムレットの父親であり、先王の幽霊が突然登場。

自分を殺した弟を名指して「あいつがわしを殺した。ハムレットはわしのために復讐したんだ」と、全部種明かしをした挙げ句、「一件落着」みたいに取り仕切って終わるのだ。

なんでそうなるんだよ、トマさん・・・・

ポローニアスすらも途中で応援したくなるほどハムレットが好きなマウスキーとしては、やはり映像も、オペラも、脚本も、シェイクスピアに近いセンスで書かないと、ちょっと凡庸に感じてしまう。

こんなに長々とハムレット愛を語るほど、本当に面白すぎる愛読書の一つである。

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