2017年2月24日金曜日

「坊ちゃん」 夏目 漱石・作




「河童が覗いたニッポン」と、同時期に買ってもらった本である。マウスキーではない、姉が買ってもらった本だ。

マウスキーが読んだのは、小学6年生の頃である。

そんな年の頃だったが、問題ない。

十分に面白かった。

ストーリーは、主人公の坊ちゃんが、田舎の教師で赴任するのだが、竹を割ったような性格の主人公は、ねちねちしたり、ひそひそしたり、暗黙の了解ルールとか、とにかく田舎のルールには従わない。

で、教師で赤いシャツを着た赤シャツという教師と敵対して、ぶつかったりなどもある。

ただ、じめじめ、うじうじ、ねちねち、ぐちぐちといったところが一切ない坊ちゃんの語りはスカッとするし、基本的にあだ名で人を書いているところなども子供が読んでも面白いのではないだろうか?

ちなみに、マウスキーがいまだに印象に残っているシーンは、坊ちゃんが赤シャツに金を借り「お前なんかに借りたくない。返す」とか言ってお金を返すシーンだ。

先方が「返す必要がない」と、言ってお金を返してきたため、「はい、そうですか」と、お金をポケットにしまう事が出来なくなってしまい、日本男児のプライドにかけて、小銭を絶対に相手が受け取るまで、放置しておくとするシーンだ。

特に名シーンだったんじゃないか、と感じてしまい、他のシーンがうろ覚えというぐらいである。

ちなみに、二宮和也の演じている坊ちゃんが映像化していたのを、これを書きながら知った。

小説の映像化に関しては、あまり期待しないが、この小銭のやり取りのシーンが完成度が高いのであれば、是非観てみたいと思う。

もちろん、機会があれば。

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