2017年2月23日木曜日
「フォーチュン・クエスト4」 深沢 美潮・作
何かの冗談なのか、と思われるかもしれないが、これは小学生のマウスキーが読んでいた本の一冊だ。
何冊か家にあったのだが、記憶に残っているのは、四巻だけ。
ストーリーは、うろ覚えなのだが、全然戦いに成り立たないんじゃないかと思われるパーティが冒険しているという話だった。
どんなパーティだったかと言うと、弱くてビビりの勇者と、盗賊と・・・なんか小さい人と、可愛い動物と、語り手の女の子だ。確か。
で、うさん臭い商人から買った宝の地図か何かを手に取り、みんなで幽霊屋敷のダンジョンへ挑む、みたいな感じだった。
なかなか子供心に「こいつは恐いな・・」と思う要素があったと思う。
オルゴールが鳴りだすシーンでは、段々とオルゴールが早く鳴り始めるという描写があり、子供心にここに感心したものである。
常識だと認識しているものの真逆の事が起こった時、それはホラーとなりうるのかという事も学んだ。
今は読めるか分からないほど子供っぽい文章かもしれないが、子供の時はこれを何度も再読するほど気に入っていたのだ。
子供のマウスキーにとっては、これほど面白い本はない(特に四巻)と思っていた一冊である。
Amazonで調べてみたら、どうやら「フォーチュン・クエストⅡ」とか、「新フォーチュン・クエスト」とか、懐かしアニメみたいなDVDなんかも検索に引っかかり、そんな大仰な事になっていたのかと、改めて驚いてしまった。
本が嫌いだったあの頃、せっせと読んでいた本なので、読書の入門書としても面白く読める本だと思う。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
人気の投稿
-
言い訳ではないが、この「読書の書」ブログは完全に個人用のブログにする予定だった。 密かに自分の読んだ本をカウントしていこうと思っていたのだが、ある日突然友人からブログを開設していた秘密を知られていることが発覚した。 ・・・どうやら、「ユーザーのみ」にしようと思っていた...
-
立派なフランス文学だと言っておく。 サドの本を読んだからと言って、マウスキーが変態になるというわけではない。 この本のストーリーは、美徳を守り貫こうとしている主人公ジュスチーヌに、様々な種類の、色んなレベルの変態が行く手を塞ぎ、美徳論と変態論の議論を重ね、戦っていく、...
-
これを読破するのに、かなり時間がかかった。 それというのも、前半で読む事を挫折して本棚に封印をするのだが、やはり頑張って読んでみようと思って取り出して読み、やっぱり前半で挫折する。 結局、そんな事を数年間繰り返し、いい加減に心を無にして読んだという、思い出深い本である...
-
三島由紀夫を読もうと思った時、それほど長くなくて、有名作であるという理由から、こちらを読む事にした。 途中で色々と混乱するかもしれない挙げ句に、結局のところ「よく分からんかった・・」という感想を持つのではないか、と思ったのだが、どうしても三島由紀夫の文章を読みたいという...
-
物語のあらすじは、ウェルテルがロッテという人を好きになるのだが、生憎ロッテにはアルベルトという婚約者がいて、後々にその相手と結婚もしてしまう。 悩むウェルテルは、恋愛もうまくいかない、人ともうまくいかない、当然仕事もうまくいかない、何もかも思い通りにならない。 挙げ...
0 件のコメント:
コメントを投稿