2017年3月10日金曜日
「神曲~地獄篇」 ダンテ・作
有名なダンテの「神曲」である。
しかも、「地獄篇」限定で読んだ。
言い訳ではないが、これには理由がある。
姉マウスキーがマウスキーの先に読んだのだが、姉マウスキー曰く、「天国篇が一番面白くなかった。天国篇は、灯り付け係みたいな天使がいて、位が高くなればなるほど灯りが明るくなるだけだった」と、言うのである。
それは確かに、読んでもつまらないな・・・と、判断したマウスキーは、天国篇は挿絵だけ見て満足したのである。
ちなみに、煉獄篇は存在を忘れていた。
全く罰当たりな事をしたものだ。
しかし、わざわざ煉獄篇と天国篇を後々に読もうという事もなく、タイミングを逃し、このような中途半端な読破で終わったわけだ。
ストーリーは、主人公が地獄や天国を観光するという物語である。
「地獄には、罪に応じて、色んな罰があるんだね」とか、「思ったよりも組織的に機能してるんだ」とかを学んでいく。
本当に地獄のガイドブックのように、その場所を主人公と同じように「へーえ」と読み進めていく事が出来る本だ。
ちなみに、あんまり真に受けると「神様なんているわけないだろ」と、反抗的な気持ちになるので、物語として読んだ方がいいかもしれない。
傲慢の罰のシーンは、歴史的傲慢な罪人が業火でこれでもかと焼かれているのだが、本人は「こんなので焼いても熱いだけだし、反省するわけないだろ」と、なかなか突っ張った事を言っているのだ。
確かに・・・神様もイソップ物語の「太陽と北風」を読むべきだ・・・。
そんな風に感じる自分は傲慢だろうか・・・と、負のスパイラルに陥ってしまうかもしれない。
そう、神曲読破失敗したマウスキーは、この地獄篇のインパクトから今も抜け出せないでいる。
やはり、読むなら三部作まとめて読むのがいいのだと思う。
マウスキーも、死ぬまでには、完全読破を目指したいとは思っている。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
人気の投稿
-
言い訳ではないが、この「読書の書」ブログは完全に個人用のブログにする予定だった。 密かに自分の読んだ本をカウントしていこうと思っていたのだが、ある日突然友人からブログを開設していた秘密を知られていることが発覚した。 ・・・どうやら、「ユーザーのみ」にしようと思っていた...
-
立派なフランス文学だと言っておく。 サドの本を読んだからと言って、マウスキーが変態になるというわけではない。 この本のストーリーは、美徳を守り貫こうとしている主人公ジュスチーヌに、様々な種類の、色んなレベルの変態が行く手を塞ぎ、美徳論と変態論の議論を重ね、戦っていく、...
-
これを読破するのに、かなり時間がかかった。 それというのも、前半で読む事を挫折して本棚に封印をするのだが、やはり頑張って読んでみようと思って取り出して読み、やっぱり前半で挫折する。 結局、そんな事を数年間繰り返し、いい加減に心を無にして読んだという、思い出深い本である...
-
三島由紀夫を読もうと思った時、それほど長くなくて、有名作であるという理由から、こちらを読む事にした。 途中で色々と混乱するかもしれない挙げ句に、結局のところ「よく分からんかった・・」という感想を持つのではないか、と思ったのだが、どうしても三島由紀夫の文章を読みたいという...
-
物語のあらすじは、ウェルテルがロッテという人を好きになるのだが、生憎ロッテにはアルベルトという婚約者がいて、後々にその相手と結婚もしてしまう。 悩むウェルテルは、恋愛もうまくいかない、人ともうまくいかない、当然仕事もうまくいかない、何もかも思い通りにならない。 挙げ...
0 件のコメント:
コメントを投稿