本の紹介文の、「ワシントンは瀉血が信じられていた為、血を抜かれ過ぎて死んだ」というだけでも、「WHAT!?」と叫んで、この本を手に取りたくなってしまう事だろう。
ちなみに、マウスキーが読んだきっかけは、そうではない。
姉マウスキーがサイモン・シンの愛読者であり、「絶対に面白い」と執拗に薦めてきたのである。
そんな熱意が一年、二年ほど続いたであろうか・・・。
とうとう、マウスキーはこの本を手に取る事となったのだ。
そういうわけで、これはセールスと同じかもしれない。
その時、断られたからと言って、諦めるな。人のニーズは変化するのである──。
そんなわけで、感想だが、滅茶苦茶面白かった。
本当に勉強になるだけではなく、日本に生まれて良かった、日本の福祉サービスを受けれて本当に良かったと、自国愛が深まるきっかけにもなるであろう。
これほど多種多様な民間療法を科学的に調査しているという事も、大変面白く興味深いものである。
見出しの瀉血についても、相当長い何百年という間信じ続けられていたという事が、これまた信じ難いものである。
あの屈強で大男のワシントンが死ぬきっかけになった、当時の正当な医療が瀉血であったと考えると、とても恐ろしく思える。
ちなみに、著者のサイモン・シン氏の文章も素晴らしいのである。
そして、何かと手に取って気になる部分を読み直したり、再読してみたくなる、そんな一冊だった。
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